北アルプスナビマップ
[2017年8月15日]
ID:65
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アルプスの見え方は、季節や天候によりさまざまな姿に変化します。ぜひ自分にとってのベスト景観を探してみてください。
ここでは、池田町から見える北アルプスをご紹介します。
有明山を中心とした一角。その形は富士山に似ているため別名信濃富士とも言われている信仰の対象となっている山でもあります。 北アルプス展望美術館(池田町立美術館)の階段から見ると、山の形が左右対称で、きれいな台形をしているとてもきれいな有明山が見えます。少しでも移動するとその形は傾いて見えてしまいます。
有明山を中心とした北アルプスと田園の織り成す景観はまさに数少ない日本の原風景。山下大五郎画伯や奥田郁太郎画伯はこのとりことなって神奈川、東京からこの地にやってきて多くの名画を残され、現在池田町立美術館でその絵を所有し、展示しています。前山なので高く見えますが標高は2,268mと低い山であり、また登山には厳しい山でもあります。
有明山の右隣に奥山として燕岳が見えます。標高2,763m。夏の朝5時40分ごろから6時ごろにかけて燕山荘の屋根が、東から上がる太陽の光を反射して見えます。 燕岳の横には 餓鬼岳がそびえたちます。この山も前山で標高は2,647mとあまり高くありませんが横幅の広い山で目立ちます。 そこからさらに右(北)に伸びていくと後ろに唐沢岳(2,632m)の頭がわずかに見えます。
餓鬼岳・唐沢岳をさらに左に行くと北葛岳の勇姿が目に入ります。この山も、とがっているので針ノ木岳と間違えやすい前山で標高は2,551m。 その隣の奥に美しい姿をした山が見えますが、そちらが針ノ木岳です。標高は2,821m。この山は日本の山には珍しく針のようにとがっています。また、針ノ木岳は池田からの形がとてもきれいに見えます。3丁目から堀の内あたりの間がベストスポットです。そこから外れるととがった形が崩れて両肩を怒らしたような姿になります。池田町を出ると他の山の陰になってしまいよく見えなくなってしまいます。
また、蓮華岳2,799mがその横にどっしりと右肩さがりの緩やかなカーブを描いて、険しいアルプスの中ではひときわあたりを和ませてくれる曲線美を披露しています。その緩やかな傾斜は、しかし、長くきつい登山道となり登山するには苦労します。 北葛、蓮華、針のこの3山で一つの景観を形成しています。
赤沢岳(2,670m)、鳴沢岳(2,641m)、新越乗越、扇沢頭に続き、爺ヶ岳が見えます。標高は2,670m。3つの峰をもつきれいな山です。北アルプスの名前を覚える時はまずこの3つの峰を探し、そこから右左にみていくと覚えやすいといわれます。
その右隣には2つの峰を持つ鹿島槍ヶ岳の秀峰2,887mがそびえたちます。そして五竜岳2,814m。この山も2つの峰が見えます。
池田町から見えるこの3つの山々と田園の風景はとても美しく、見る人の目を楽しませます。
有明山の左(南)に目を向けると、大天井岳(2,922m)、東天井岳(2,814m)、横通岳(2,767m)が連なり、そして霊峰常念岳2,857mが見えてきます。池田からは馬の鞍のように見えるこちらの山は、安曇野市からみると立体感があってさらに綺麗に見えます。
これをさらに南にいくと、蝶ヶ岳(2,677m)や大滝山(2,616m)、鍋冠山(2,194m)が見えます。
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