移住者インタビュー【2016年9月】~北アルプスを望む家で田舎暮らし~
[2021年6月4日]
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幸男さん)漠然とですが、50代の頃から二人とも自然の豊かなところで暮らしたいと考えていました。
それから、どちらも生まれも育ちも東京で、田舎と呼べる場所がなかったのです。子どもや孫に田舎を作ってあげたかったということもありますね。
娘は東京に住んでいますが、東京から池田町までそう遠くはないので、よく孫を連れて遊びに来ます。
二人で話し合い、65歳で退職して地方へ移住することに決めました。
移住候補地は、千葉県の温暖な場所か長野県で考えていたのですが、息子の助言もあり大町・安曇野方面で家を探すことに決めました。
初めは池田よりももっと北の方に住もうと考えていたのですが、いろいろ調べてみると積雪量が多いことが分かり、雪下ろしの負担などを考慮して、雪の少ない安曇野市周辺で住まいを探しました。
幸男さん)移住する1年くらい前から情報収集を始めました。当時はまだ仕事をしていましたが、有楽町にあった長野県のアンテナショップへ相談に行ったり、インターネットで調べたり、月に1度は実際に長野県へ足を運んで物件を探しました。
博子さん)ある時、池田町のクラフトパークへ寄った際、北アルプスの美しい景色に感動してここに住みたいと思いました。安曇野市にある不動産屋で、今住んでいる物件を紹介してもらい、家から望む北アルプスの景色や庭の広さなどが気に入り、ここに決めました。
幸男さん)初めは近所との付き合い方など不安もありましたが、皆さん温かく迎え入れてくれてすぐに馴染むことができました。自治会のマレットゴルフ同好会にも誘ってもらい、月に2回妻と一緒に楽しんでいます。
移り住んでまだ3年ですが、今年は順番で自治会の組長を任されています。まだよく要領は分からないのですが、組長になったことで同じ組の人と会う機会が増えて、顔見知りも増えました。
博子さん)私は東京にいた頃からペーパードライバーで、今でも車は運転しません。病院や買い物には自転車でも行けますが、都会での便利な生活に比べると大変ではあります。ただ、自転車をこぐことも運動になって健康にはよいかもしれませんね。
それから、夏は涼しくクーラーは一回も使ったことがありませんが、冬の寒さは厳しいですね。雪こそあまり降りませんが、底冷えするような寒さです。
3度の冬を経験してようやく慣れてきました。冬は家にこもっていれば寒いだけかもしれませんが、スキーやスノーシューなど冬ならではの楽しみを見つけるのも大事だと思います。
幸男さん)土いじりが好きですね。近所でも野菜を作っている人が多くて、見よう見まねでうちもいろいろ野菜を作っています。
キュウリやナス、トマトやシシトウ、それから大根もうまく育ちましたね。ハーブも好きで池田町ハーブセンター(道の駅)で苗を買っていろいろな種類を育てて楽しんでいます。
博子さん)町が企画しているいろいろな講座に参加しています。ヨガ講座やフィットネス講座などとても充実していて、友人もできて楽しいですね。
観光協会主催のウォーキングイベントも町民は無料で参加でき、町について知ることができる良い機会です。
幸男さん)ここから30分くらい車を走らせれば近場のスキー場へ行くことができます。昨年の冬に久しぶりにスキーをしてまだ滑れるなと。孫はまだ小さいですが、いつか一緒にゲレンデを滑るのが夢ですね。
博子さん)せっかく近くに山があるので、山登りにも挑戦してみたいです。天気が良いと庭から燕岳(つばくろだけ)がよく見えるのですが、一度燕岳に登ってそこからの景色を眺めてみたいです。
幸男さん)まずは、池田町に足を運んでみると良いと思います。この美しい自然と人の優しさを体験してもらいたいです。日本でも景色の良い場所はたくさんありますが、この景色は別格ですね。
若い人にも移住してきてもらいたいです。町内に限定するとあまり就職先は多くないかもしれませんが、松本市まで通勤圏内なので範囲を広げて仕事を見つけるのもひとつの手だと思います。松本市まで通勤している方も近所にいますよ。Copyright (C) town ikeda All Rights Reserved.