わがまち散歩道


杉山巣雲先生一家の墓碑

堀の内と中島地区を眼下に望む花岡山山麓の松林の中に鬼の釜古墳はあります。
高さ約3b、直径約10bの横穴式石室をもつ円墳で、棺を納める「玄室」と玄室への通路である「羨(せん)道」は積石によってはっきりと区分されています。玄室部の墳丘は当時の原型をとどめていますが、羨道部は下部1、2段の石積みを残し破壊されています。石は花こう岩が用いられており、側壁には高瀬川の石、天井奥壁には葦(あし)間(ま)川または中房方面のものと思われる巨石が使われています。玄室と羨道の間に境の石積みがあること、玄室床面が羨道床面より低くなっていること、前壁とでもいうべきものが存在すること、天井が高いことなどがこの古墳の特異な点。当時、堀の内付近にあった集落の首長の墓だったという説もあります。
古墳は古文書などから推察して、300年以上前に盗掘されたと見られ、構築年代を決定づける遺物はほとんど出土していません。しかし、円墳であること、構造が横穴式石室であることなどから、6世紀末から7世紀頃に造られたと考えられています。

(町指定文化財・昭和45年4月1日指定)