ステップ運動で寝たきり防止

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高齢者が健康づくりに取り組む「健康イキイキクラブ」(坂元謙一代表・高瀬橋南)。寝たきり防止をめざし、健全な歩行を維持する筋肉「大腰筋(だいようきん)」の強化に効果があるといわれるステップ運動(踏み台昇降運動)を実践しています。

 大腰筋は、歩行能力に大きく関与している上半身と下半
身をつなぐ筋肉。この筋肉の量を維持することが老化防止につながる、という研究結果が出ています。ウオーキングなどでは鍛えることができず、衰え細くなると、脚を動かす力が弱まって転倒しやすくなり、骨折から寝たきりになる場合も少なくありません。
 ステップ運動は、高さ10aから20aほどの踏み台を上り下りする運動。大腰筋や下肢を鍛える筋力トレーニングと心肺機能を高める有酸素運動の、一石二鳥の効果があるといわれています。
 同クラブは、特に足腰の弱い高齢者を対象に会員を募り昨年4月に発足。週1回、60代から90代までの会員約40人がやすらぎの郷に集まり、最初の5カ月間は軽いストレッチなどで体をつくりました。9月から踏み台を使って音楽に合わせるステップ運動を開始。つえをつくなど、路上をなかなか歩けない参加者も運動に加わり、少しずつ筋力を鍛えています。坂元さんは「ステップ運動はウオーキングに比べ、気軽にそして効率的にできる有酸素運動。寝たきりの最大原因である脳卒中や心筋梗塞の予防などにも役立ちます。一方、筋力トレーニングの効果も高く、バランスの取れた運動です」と強調します。参加者も「階段の昇り降りが楽になった」と話し、「天気に関係なくできます。自分の体を維持するにはとてもいい運動」「徐々に回数を増やしていくことが大事。今では毎朝300回行うのが日課」と運動に積極的に取り組んでいます。
14年に坂元さんは、村を挙げてステップ運動など高齢者の筋力トレーニングに取り組み、寝たきりを防ぐだけでなく、老人医療費の抑制にも効果をあげている茨城県大洋村を町や町議会と視察。「池田町でも寝たきり予防の対策を立てなければ」と考えたという坂元さんは、ステップ運動の必要性を実感し、導入を呼びかけました。運動を始めて5カ月が経過。参加者は「自分の体力に合わせてできるのがうれしい。交流の場にもなっているので、送迎サービスがあるとありがたい。高齢者に優しい町であってほしい」と話します。
 坂元さんは7年前、亡くなった妻を1年にわたり介護。「高齢者が高齢者を介護するつらさが身に染みた」。寝たきりの悲惨さは大変な苦しみだと痛感しているといいます。「私自身も脊椎を患い、足のしびれや腰痛に悩んで寝たきりになりかけたときがありましたが、大洋村で学んだこの運動を実践し、元気を取り戻しました。高齢者だからと泣き言を言わず、自ら進んで寝たきりにならないように取り組まないと」と話す坂元さん。「一人でやるよりも、みんなでやる方が楽しく継続できます。興味のある人はぜひ一度参加してみてください」と呼びかけています。

■問い合わせ先 ・・・やすらぎの郷61・5000