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池田町の祭り 【概要・特別インタビュー】

[2017年3月31日]

ID:560

池田町の祭り 【 概要・特別インタビュー 】

池田町の祭りついて(概要)

はじめに

  池田町には現在、大小20を超(こ)える多くの神社があります。それらは、すべてその土地の守り神である産土神(うぶすなかみ)を祭ったもので、それぞれに、古くから伝わる「祭り」が行われています。その中でも毎年決まった日に行われ、その神社で最も重要な祭りが「例大祭(れいたいさい)」であり、神職・氏子(うじこ)代表等による厳(おごそ)かな儀礼行事の他、その神社特有の催し物が地区を挙げて盛大に執り行われ、多くの人々がそれを楽しもうと集まります。

 もとより「祭り」での神事は、世の中の平和や幸福な将来を願い神に祈る儀礼が主なものでした。それが時代とともに、人々の目触れやすいさまざまな祭事が、より娯楽性を増して盛んになり、地区内の結びつきをも強めていったとされています。ここ池田町でも同様のことが言え、祭事(さいじ)の内容も、舞台(ぶたい)曳(ひ)き・舟曳(ひ)き・神輿(みこし)担(かつ)ぎ・各種の舞や踊り・奉納相撲等々と多種多様で、そのいくつかが組み合わされ、または単独で行われています。

 一般に「例大祭」の開催時期は秋が多く、秋祭りとも呼ばれていますが、池田町内ほとんどの「例大祭」も、9月下旬から10月初旬にかけて集中しており、宵(よい)祭・本祭り等の呼び名で2日にわたり行われています。

 一方、非常に残念なことに、昨今特に町の山間部では、これら伝統的な「祭り」そのものが、次第に衰退しつつあります。人口減や高齢化による担い手不足のため、その規模が縮小されたり、中にはもうすでに姿を消したりしたものも少なくありません。また、町内各地区の「例大祭」の時期が近寄っていることや重なることなどから、その様子が他地区の人々にはほとんど知られていないのが実情です。

 そこで、これら貴重な文化遺産とも言える各神社の「例大祭」の様子を記録に留め、今後も末永く受け継がれていくことを願うとともに、広く池田町内外の人々にもそれらを知っていただきたいと考え、この冊子を作成しました。より多くの方が、これを手に取り、各地区の「祭り」を巡(めぐ)りながら、それぞれの「祭り」の意義や魅力に触れることができ、更にそのことが池田町の歴史や文化を理解する上での一助となることを期待します。

特別インタビュー(1) 「社で会う」 池田八幡神社宮司 平林秀文

  農業が生活の基盤だった時代、冷害や干ばつ、長雨や台風の害など自然がもたらす厄災が起きると農民は困窮し、商人も職人もその影響を受け地域に住む全ての人がダメージを受けました。

 そこで、人々は氏神(うじがみ)様の地域全体の豊作や平安を願い、豊穣の秋には恩恵に感謝し地域を挙げて大きなお祭りを斉行(さいこう)いたしました。今に伝わる各地の例大祭の始まりです。

 人間は一人では生きて行く事が出来ません。生活を形成する世の中を「社(やしろ)」で「会(あ)」うと記して「社会」と称します。地域の繁栄を願い、神社で顔を合わせる住民の集まりが、その地域の「社会」です。

 永い間、日本「社会」で人々の精神の中心に存在したのは、間違いなくそれぞれの地域の氏神(うじがみ)様でありました。

 利己主義が蔓延(まんえん)する昨今、誠に残念ながら共存共栄を旨とする、日本人が培ってきた美しい感性は薄らいでいますが、池田町の各神社ではその伝統が脈々と継承されており有り難く思っております。

 暴れ川と称された高瀬川の流域、急峻な山里の村落・・・。何れの地も生活を守るには協同の精神が肝要だったのでしょう。

 「地域社会全体の安寧(あんねい)が、個々の繁栄に通じる。」この思想こそ今の世に最も必要な、そして未来に伝えるべき大切な人間の有り様です。

 土地は開けて古く、郷土を愛する情の厚く、世情の変化に伴い過疎化などの問題は有れど、誇るべき伝統を守り紡ぐ人々と小さくとも輝く地域の文化に光をあてる本書の発行をお祝い申し上げるとともに、編集に携われた方々に敬意を表します。

 祭り囃子(ばやし)や獅子舞(ししまい)の音、宵祭りの境内に揺らぐ燈籠(とうろう)の灯(あか)り・・・。敬虔なる人々の姿を伝える本書が、郷土振興の力となることを祈っております。

特別インタビュー(2) 「池田の祭り」 仁科神明宮宮司 松井秀吾

 池田の祭りパンフレット作成、神社の例祭(れいさい)を紹介される事業に対し深く感謝申し上げます。

 神社のお祭りは大きく分け大祭・中祭・小祭・式と分けられますが、重要なお祭りとして春の祈年祭、秋の新嘗(にいなめ)祭そして例祭が大祭として挙げられます。

 多くの神社ではこの大祭を始め歳旦(さいたん)祭、大祓(おおはらえ)式など氏子総代の方の参列を得て祭事を行っていますが、多くの氏子の方々の力を得て御輿(みこし)・山車(だし)・舟などが曳かれ舞や獅子舞が奉納され、非常に賑やかにと執り行われるのが例祭です。

 氏子の方々と共に祭を奉仕していく中で神様に感謝の誠を捧げ氏子の弥栄(いやさか)を祈念申し上げています。しかしながら昨今の少子化、高齢化、また、生活の多様化などにより、昔のように賑やかに行われる事が難しい時代へと向かっているのが現実です。

 御成敗式目(ごせいばいしきもく)には「神は人の敬いによりて威(い)を増し、人は神の徳によりて運を添う」という一文があります。神道(しんとう)では、「人が喜び楽しめば、神も喜び楽しむ」と考えるためです。

 神社の祭りの目的は神さまのパワーアップ。喜び楽しんでいただくことで神さまの霊力の増強を図り、より一層のご加護を期待するのです。神さまにお祭りを堪能していただき、十分にパワーアップしていただき里をお守りいただきます。

 すべての祭りは氏子の方々の祭りへの積極的な参加がなくては成り立ちません。里の繁栄のためにも祭りに参加いたしましょう。

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池田町(いけだまち)法人番号(9000020204811)学校保育課 学校保育係(学校)

電話: 0261-61-1430 ファクス: 0261-61-1665

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